思いやりがある人に見られる共通する特徴

 

以前のネットニュースで、人の思いやりについて、学びがありました。
 
記事タイトルは、
電車の優先席で「ここはあなたが座る席じゃない」 手足3本失った男が注意されるも...感謝したのはなぜなのか
です。
 
 
障害を持った男性が、優先席に座る事を注意されるなんて、少しびっくりしませんか?
 
このネットニュースから、他者への優しさと思いやりを感じたので、ご紹介します。
 
ブログの最後にリンクを貼っておくので、良かったら見て下さい。
 
 
 
■ネットニュースの内容を簡単に説明しましょう。
 
20歳の時に事故で右手と両足を失った身体障害者の男性(山田さん)31歳が、電車の優先席に座っていたら、見ず知らずの女性から、「ここはあなたが座る席じゃない。違う席に移りなさい」と注意を受けたそうです。
 
山田さんは障害等級が1種1級で、義足を履いて外出されています。
また、両足がある人と比べると、疲労が溜まりやすく、電車に長時間乗っているのが辛いので、できるだけ席に座るようにされているそうです。
 
ある時、スーツ姿で地下鉄の優先席に座っていたところ、正面に座っていた中年女性から、「ここはあなたが座る席じゃない。違う席に移りなさい」と指摘を受けたそうです。
義足が服に隠れていたため、女性は山田さんが健常者だと勘違いしてしまったのです。
障害者手帳を見てもらい、事情を説明すると、女性からは、電車内に響き渡る大きな声で謝られたという内容でした。
 
服で義足が隠れていたとはいえ、普通の人なら、理不尽な注意を受けて、不快な思いをしてもおかしくない状況です。
 
ところが、山田さんは女性に対して、「あなたのように注意してくれる人のおかげで、本当に座るべき人が座れることもあります。声に出していただいてありがとうございます」とその時に感謝を伝えたそうです。
 
恐らく女性の心の中では、
ハンディキャップのある方を前にして、自身の失言をもたらしてしまったことに罪悪感を抱いていると思います。
 
山田さんが機転を利かせて、相手の女性に注意をしてくれたことに感謝を伝える行為は、相手の女性に恥をかかせない配慮が感じられます。
山田さんの様な良い人は、他者の気持ちに寄り添うことが出来る、優しさと思いやりをもっています。
他者の気持ちに思いやりを持つことが出来る人には、ある共通した考え方を持っていると思うのです。
 
 
■他者の失敗を寛容に受け止められる、思いやりのある特徴
 
•失敗した相手に対して、相手の立場に共感できること
相手の女性が勘違いだとしても、優先席に座る権利がある障害を持った方に対して、人権を傷つける発言をしてしまった事は事実です。
しかし、山田さんは女性の失言に対して、寛容に受け止めています。
それができるのは、相手の立場や感情に共感し、理解をしようとするからです。
 
 
•失敗した相手を非難せず、ポジティブにサポートできること
人がされたら不快に感じることを汲み取る事ができるから、相手にも不快な感情は与えないような行動がとれるのです。
相手の勘違いに対して、恥を欠かせないような配慮をしたのです。
女性を非難する事なく、勘違いしてしまったことに対して、感謝の気持ちを伝えることで、相手の失敗に対してサポートしています。
本当に優先席が必要とされている人が、優先席に座ることができるように、注意してくれたのだと、ポジティブな解釈をして、女性の行動に対して感謝したのです。
 
 
•失敗した相手の人権を尊重できること
女性のあるがままを尊重して、
その女性がこれからも、その女性らしく、同じような場面で、発言する事ができるように気遣っています。
女性のありのままの人権を尊重して、女性がこれからも、ありのまま生きていくことが出来るように、勇気を与えたのだと思います。
 
 
山田さんは、相手の女性に「あなたのように注意してくれる人のおかげで、本当に座るべき人が座れることもあります。声に出していただいてありがとうございます」と感謝を伝えています。
その感謝の言葉が。女性のこれからの人権を尊重し、勇気を与えたのだと思います。
 
 
■優先席について
優先席とは、身体障害者・ご高齢の人・妊婦・小さなお子様連れ・病気の人・けがを負っている人に譲ってくださるよう指定した座席のことです。 交通局では「すべての席は優先席」であると考えているとの事です。
 
 
すべての席は優先席であるということは、当たり前の事ですが、私たちが電車やバスを利用するときに、
私たちの目の前に席を必要とする人がいたら、譲ることができる思いやりを持つ事が大事なことです。
 
私たち一人一人が、目の前の他者に対して気遣いが増えてくれば、譲り合いの行動が広がって行くのだと思います。
 
とはいえ、忙しいこの世の中で、疲れ果てているのに他者に席を譲る気持ちや、体力なんてない、と感じるのも無理もないと思います。
 
すべての席が優先席であるのだから、
疲れている人もまた、優先席を必要とする人なのでしょう。
 
心や体に余裕がある方が、席を必要としている人に、思いやりの気持ちで譲ることができれば素晴らしい事だと思います。
 
目の前で困っている人がいれば、思いやりの心を持ち、席を譲る声掛けをしてあげるだけで、救われる人が必ずいるはずです。
思いやりの気持ちを届ける行動の第一歩を踏み出すだけで、目の前の人を尊重する事ができるのです。
 
人を助ける事に理由なんていりません。
小さな思いやりから、巡り巡って、思いやりの輪が広がっていくと信じています。
 
 
 
 
電車の優先席で「ここはあなたが座る席じゃない」 手足3本失った男が注意されるも...感謝したのはなぜなのか